RELIFE CLUB / ハイアーFP

ハイアーFP バージョンアップ 改善整理 v1

これまでの検討(事業強化プラン・機能一覧・営業AI・モック)の棚卸し + 競合・住宅ローン・金融機関・保険・海外ツールの調査 → 「お金」「時期」のハードル解除とフレーミングにつながる改善案の洗い出しと評価

作成日 2026-09-09 | 対象読者:くふう住まいコンサルティング 事業・開発担当 | 数値(金利・税制・補助金・価格)は 2026年9月9日時点の公開情報。個人名は一切記載していません(会社名・サービス名のみ)。

0. 要旨(3分で読む)

結論:ハイアーFPの次バージョンは「計算機能を増やす」より、①時期ハードルを解除する“いま動く理由”の自動化、②お金の不安を“調整余地”で解く見せ方、③会話に沿って次画面が出る“流れる提案”の3本を軸にすべき。無料ツール・生成AIでシミュ自体はコモディティ化しており、差がつくのは「最新の制度・金利・期限を根拠付きで商談に流し込み、顧客と一緒に納得を作る」部分です。

49件
洗い出した改善案(8カテゴリ)
うち S評価 7件・A評価 23件・B評価 14件・C評価 5件
28件
調査した競合・周辺ツール
住宅会社向け/FP向け/住宅ローン・金融機関/保険/家計アプリ/海外
1.00%
日銀政策金利(2026年6月〜)
9/17-18会合で1.25%引上げが有力視。変動金利は秋に再引上げ見込み
9/30・12/31
みらいエコ住宅2026 注文住宅の申請期限
長期優良・ZEH水準は9/30、GX志向型は12/31(予算到達で早期終了)

なぜ今か(環境が「時期ハードル解除」の材料を揃えている)

  • 金利は上昇局面が確定的:政策金利は2024年3月の解除から2026年6月に1.00%へ。変動金利利用者の73.7%が「上昇する」と回答し、月3万円増には「見当がつかない」が最多(住宅金融支援機構 2026年2月公表)。→ 不安は最大、しかし判断基準を持たない層が大半=FP手法の本領。
  • 制度に期限が多数:住宅ローン控除は2026-27年入居と2028-30年入居で限度額が変わり、省エネ基準適合住宅は2028年以降の建築確認で原則対象外。贈与非課税1,000万円は2026年12月31日贈与まで(延長未確定)。補助金は執行率が日次で公開。→ 「お尻から逆算」の時期グリップを自動化できる素材が揃った。
  • 建築費は待っても下がらない:木造建築費指数 前年比+5.9%(2026年3月)、ナフサショックで断熱材・防水材が20〜50%値上げ。首都圏新築戸建は22か月連続上昇。→ 提案フロー集P4(先延ばし客)の「待つコスト」を実数で更新できる。
  • 顧客は先にAIで調べてくる:住宅ローンの情報源として生成AI 26%(前年5%、モゲチェック調査2026年7月)。20〜30代の半数以上が生成AIをお金の意思決定前相談に活用(マネーフォワード調査2025年12月)。→ 「無料で数分のCF表」と「AIの一般論」を超える、個別・根拠付き・実行につながる価値が必要。

優先度S(最初に着手すべき7件)

#改善案効くハードル一言で
B1「今買う vs 1年・2年待つ」統合ビュー時期既存の簡単シミュ3を、金利・建築費・家賃・年齢・団信加入リスクを束ねた1画面に進化。前提値は自動更新
B2補助金カウントダウン+執行率ゲージ時期みらいエコ住宅・給湯省エネ・ZEHの期限と執行率を公式サイトから日次取得して表示
B4期限アラート統合(時期グリップの中核)時期贈与非課税・控除の建築確認期限・賃貸更新・入学を1本の逆算タイムラインに
A3金利上昇シナリオ標準3本+耐性チェックお金据置/機構標準(2年ごと+0.5%)/市場想定の3本を既定化。5年・125%ルール、月+1/+3/+5万円の家計耐性を即表示
A4「調整余地(ガードレール)」表示お金生涯CFの赤字年に「何をいくら直せば戻るか」を自動提示。破綻を見せて終わらせない
C1「流れる提案」ノードグラフのデータ化フレーミングモックv7の構造を本実装。会話の文脈で次に見せる画面・切り出し文・確認点が出る
E1商談前プレシンAI営業支援診断・履歴・理解度から「今日のゴール/使うシミュ/避ける話題」を自動生成。7パターン提案フローを正解データに

1. 現行ハイアーFPの機能と課題

実画面(購入可能額・ローン2プラン比較・住まい計画プランニング)と引き継ぎ資料から整理。

現行メニュー(実ツール)

  • 簡易シミュレーション:物件購入可能額(借りられる上限 vs 無理なく返せる額の2線・比較3パターン・担当者メモ・次に確認したいこと)/賃貸vs持ち家/今すぐvs頭金を貯めてから/マンションvs戸建て/高性能vs一般
  • 住宅ローン:2プラン比較(段階金利・ボーナス・繰上返済10回・借換)、返済表、元金利息グラフ、残高推移
  • 住まい計画プランニング(LPS):住まい計画1/2、人生CF・住居費グラフ・CF表・主要数値指標(28〜100歳)、基本入力4タブ、保存・呼出・印刷
  • よくある疑問・応用編:固定vs変動/実質金利/ローンvs現金(投資型減税)/夫婦の持分と減税
  • 建替え・リフォーム:評価減・節税効果・生活改善リフォーム・総合CF(介護費・幸福度換算)
  • 諸経費・税/FP電卓/各種統計(金利・家賃・物価・建築工事費の推移:固定値を手動更新)/きっかけツール(本当の家の値段・ローン減税ポスター)/MySTUDY(動画80本)

課題(事業強化プランv25+実画面から)

  • ①コモディティ化:CF表は無料ツール(金融庁・FP協会・Financial Teacher)で数分、生成AIでも「それらしい答え」が出る。シミュ単体では差別化不能。
  • ②ノウハウが流れない:型(相談了解→フレーミング→差別化→ハードル解除)は動画・研修にあり、ツールは「探して出す」設計。営業が迷子になり活用が進まず解約増。
  • ③データが陳腐化:金利・物価・建築費・補助金・税制は収録時点の固定値。「金利のある世界」で最も問われる部分が手動。
  • ④顧客に残らない:出力は印刷。商談後に顧客が見返す・家族に共有する導線がなく、HouseWEBの顧客情報とも未連携。
  • ⑤入力負荷:LPSは基本入力4タブ+条件4タブ。ヒアリングシート(5項目)は紙。事前入力・自動補完の仕組みなし。
  • ⑥「破綻」を見せた後の打ち手が営業の腕次第:赤字ラインを見せる話法は動画に多数あるが、ツール側に「こう直せば成り立つ」の提示がない。
強みは変わらない:約600社・2,000名の営業ノウハウ(48トピック+成功事例32本)、住宅FPマスター育成、住宅営業の商談フローに特化した比較シミュ(今すぐvs後・建替え相続・売却時期)は、調査した競合のどれにもまとまった形では存在しない。→ 改善はこのノウハウを「ツールが実行する」方向に集中させる。

2. これまで検討してきた改善の棚卸し 方向性/構想/設計/モック実装済/不採用 の層を区別

Claude Coworkで整理した事業強化プラン v25、機能一覧(リライフ版・営業AI版v2)、住宅営業支援ソリューション設計 v1、一気通貫AI化構想 v8、HouseWEB営業AI モックv18・設計書v1、ハイアーFP モックv7 の内容を「資金・時期」に関係するものに絞って一覧化。

領域検討済みの案状態出典本書での扱い
方針ツールにノウハウを埋め込み「使うだけでノウハウが発揮される」=流れる提案(会話の文脈で次のシミュ・情報・トークが出る/顧客発言への即応/情報の自動更新/型をデータで磨く)方針強化プラン P14・P17C1・C2・E8 の骨格
集客WEB資金診断(3分・約10問・答えは出し切らない)→HouseWEB自動登録→見込み度・理解度スコア→MA起点・プレシン入力構想強化プラン P20-21、機能一覧F1
MAコンテンツ生成AI(属性・診断・行動ログ・理解度+補助金・ローン・相場を素材に個別配信。人が確認して配信)構想強化プラン P22F4
商談前商談前プレシンAI(今日のゴール/使うシミュ/触れる・避ける話題/理解度別の深さ/次アクション)構想強化プラン P24、機能一覧E1
商談前面談シナリオ設計・編集AI/当日資料の自動ピックモック実装済営業AI モックv18E1 の前段
当日当日オペの分岐(事前診断あり/その場でタブレット入力/営業が代行入力)、理解度別対応(初級・中級・上級)構想強化プラン P25-26E3・E1
当日商談の型の自動表示(4ステップの各場面で資料・シミュが即出る)、リアルタイムAIアシスト構想強化プラン P27、機能一覧C1・E4
当日時期グリップ:購入の“お尻”(賃貸更新・補助金期限・金利上昇・入学・税制)から逆算し期限を可視化、遅延はHouseWEBがアラート構想強化プラン P28、機能一覧B2・B4・B5 に分解して具体化
当日金利・物価推移の自動生成(進化)/住宅ローン情報・補助金情報の自動取得・提示(新規)構想機能一覧C2・B2・A9
当日会話ログ解析エージェント→顧客状態の根拠付き判定→「いまの一手」1件/AI判定ログ(確信度<0.75は要確認)モック実装済(LLM未接続)営業AI モックv17-18、設計書v1E4
顧客共有家づくり確認ボード(顧客語翻訳・気がかりの解消状況・見通しの具体文・共同チェック方式)モック実装済営業AI モックv18E5・C6 と接続
ハイアーFPノードグラフ(budget/loan/lps/rate/price/cost/danshin/banks に lead・points・conf・next[])、ヒアリング値 HEARD > HouseWEB事前値 HW_BASE の優先解決、HouseWEB連携管理画面モック実装済ハイアーFP モックv7C1・H1
営業補助顧客情報のシミュ反映/シミュ結果の顧客情報紐づけ(履歴蓄積→プレシン入力)構想機能一覧H1・E8
実務書類AI回収・OCR転記/事前審査の一括並行申込(外部PF連携)/本申請書自動作成/返済計画書自動生成/補助金・税制自動判定構想強化プラン P30-31G1・G2・A6
収益化火災・地震保険・団信の代理店手数料/ローン斡旋/借換提案(OB)/保険見直しシミュ→その場販売構想(コンプラ設計要)強化プラン P32A5・G5
横串AIナレッジチャット(加盟店向け・未解決は自動エスカレ)/AIロープレ/商談録・行動ログの蓄積構想強化プラン P23・P29E6・E7・E8
ソリューション設計資金プランニングツール(ハイアーFP本診断/ライフプラン×家づくり統合シミュ/補助金・金融機関比較/ローン仮審査連携)、時期判定ツール(いつ建てる?スコア/マクロ環境ダッシュボード/逆算スケジュールメーカー)、家族会議セット軽量版(親世代向けA4×4)構想営業支援ソリューション設計 v1 P10・P15B5・C2・D2
顧客教育動画コンテンツライブラリ(資金・土地・買い時・性能…、視聴済み把握)/暮らしストーリー・デザインAI構想一気通貫AI化構想 v8 P8・P14F4 に統合

不採用・保留になった案(同じ議論を繰り返さないために)

案状態理由(原文趣旨)
ツール選定(次に見せるシミュ)をLLMに任せる不採用(確定)状態→ツールの決定的マッピングをロジック側に残す(再現性・説明可能性)
ボードの自動「確認できました」不採用(確定)共同チェック方式(お客様と一緒にタップして確定)へ。AIが勝手に納得を判定しない
進行プランナーがシナリオを削除する不採用(確定)追加・組替の提案のみ。営業の設計を上書きしない
全金融機関を直接API・全自動の審査連携不採用(確定)現状不可。自社は「提出前まで」の書類精度+外部PF連携で事前審査を高速化
NISA等の資産形成で収益化不採用(確定)無料相談ネタに留める。収益は住宅取得に付随するお金(保険・ローン斡旋・借換)で
見込み度・理解度の自動スコアリング/シミュ履歴のプレシン入力化不採用(暫定・記述消失)機能一覧v4で消失(理由記載なし)。本書ではF1・E8として再提案(要判断)
提案フロー集P4「頭金を貯めてから」客差し替えv2で「金利・資材高で先延ばし」客に差し替え。頭金信仰の解消トークは動画No.17-18に残る(B1で両方を扱う)
AI機能をHouseWEB/ハイアーFPのどちらに実装するか未決(論点A)本書の前提:計算・比較・顧客に見せる面=ハイアーFP、顧客データ・配信・タスク・ログ=HouseWEB。プレシン・会話解析はHouseWEB側でハイアーFPのAPIを呼ぶ

3. 2026年9月時点の環境 ツールの既定値・期限アラートの素材

「時期ハードル」を解除する説得材料は、営業の話法ではなく公的機関・市場の実数で示すのが差別化(提案フロー集P4の思想)。以下は既定パラメータ候補と出典。

1.00% → 1.25%?
日銀政策金利:2026年6月16日に1.00%(約31年ぶり)。9月17-18日会合で1.25%が有力(市場織込み約80%)
モゲチェック 2026-09-01/河北新報 2026-09-02
変動 1.2〜1.75%
大手行変動金利(2026年9月、+0.2〜0.25)。多くの銀行が10月に再引上げ見込み。反映は2027年1月返済以降が一般的
モゲチェック 2026-09-01・08-07
3.46%
フラット35 最頻金利(2026年9月、前月+0.17)。変動との差2.23%は過去最大水準。ポイント制で当初5年▲最大1.0%
flat35.com 2026年9月
75.0% / 73.7%
変動型の利用割合/「金利は上昇する」と答えた割合。月1万円増は約6割が支障なし、月3万円増は「見当がつかない」が最多
住宅金融支援機構 利用者実態調査 2026-02-20
2,000万円
住宅ローン控除:省エネ基準適合住宅の借入限度額(2026-27年入居、従来3,000万円)。認定4,500/ZEH水準3,500、子育て・若者夫婦は+500〜1,000。2028年以降建築確認の省エネ基準適合は原則対象外。制度は2030年末まで
国交省 2026年6月更新
110万円
みらいエコ住宅2026 GX志向型(全世帯)。長期優良75万/ZEH水準35万(子育て・若者夫婦限定)。執行率 GX 56%・長期優良/ZEH 29%(9/9時点)。注文住宅の長期優良・ZEHは9/30締切、GXは12/31
みらいエコ住宅2026 公式 2026-09-09
1,000万円
住宅取得等資金の贈与非課税(省エネ等住宅)。2026年12月31日贈与まで。延長は12月の大綱まで未確定
実務ガイド 2026-09-08、国交省税制要望 2026-08-28
+5.9%
木造住宅 建築費指数の前年同月比(東京、2026年3月)。ナフサショックで断熱材20〜40%・防水材40〜50%値上げ。首都圏新築戸建 5,139万円(22か月連続上昇)
建設物価調査会 2026-04/アットホーム 2026-07-28
26%
住宅ローンの情報源に生成AIを使った人(前年5%)。SNS 51%、比較サービス 45%、銀行窓口は44→34%に低下
モゲチェック 1,000人調査 2026-07-07
注意:上記は2026年9月9日時点の公開情報。ツール実装では「参考値」と明示し、更新日と出典を画面に表示する(H3)。住宅ローン控除の限度額は国交省ページと一致する値を採用し、一部住宅会社コラムの異なる数値は不採用とした。

4. 競合・周辺ツール調査 28ツール/サービス

ハイアーFPと直接競合する住宅会社・FP向けツールに加え、住宅ローン(金融機関・フィンテック)、保険会社、家計アプリ、海外のプランニング/モーゲージ系ツールから「不安・先延ばしを解除する仕掛け」を抽出。

4-1. ご指定動画のツール:「マイホームシミュレーター」(無料配布)

  • 動画:「【無料配布】知らないと数百万円損する!? 住宅ローンの『限界額』と『正しい年数』が一瞬でわかる神ツールを徹底解説!」(2026年9月4日公開、住宅系YouTubeチャンネル、登録者約7千人)
  • 提供:ピュアグロース株式会社(住宅・不動産特化の経営コンサル、住宅FC「PGハウス」運営、顧客・土地管理システム「すご川くん」月5万円〜・80社導入)。公式LINE登録者に無料配布(リード獲得施策)。市販SaaSではなく自作の計算シートである可能性が高い(推測)
  • 対象:一次的には20〜30代の住宅購入検討者。ただし最終章「ハウスメーカー営業マンの使い方」があり、営業が顧客説明に使う用途も明示
機能(章立てから読み取れる範囲。字幕本文は取得不可)
  • 住宅ローンの「限界額」算出(年収・返済比率・金利から借入上限)
  • 「正しい返済年数」の判断(35/40/50年・完済年齢の観点と推測)
  • 住宅ローン控除の試算
  • ライフサイクルコスト(光熱費・維持費を含む長期コスト。「月々3万円」訴求のPGハウスと整合)
  • 投資シミュレーション(頭金・余剰資金の運用比較、約45秒の補助機能)
  • 帳票・グラフ・外部連携・AI:言及なし
所見:機能はハイアーFPの一部(購入可能額・控除・高性能vs一般)に相当し、網羅性・営業プロセス埋め込み・保守体制では劣る。一方で注視すべきは「YouTubeの信頼×無料×LINE配布」で消費者が営業接触前に自分で試す導線と、性能住宅の優位をライフサイクルコストで資金計画に組み込む切り口。「無料で十分」という認識を生むリスクがあり、加盟店が自社名で配れる簡易版(F1・F2)と、性能×補助金×金利を統合したLCC比較の最新化(C7)で対応する。

4-2. 住宅会社向け・FP向けツール(直接競合)

ツール/提供対象・料金主要機能ハイアーFPへの示唆
FP-UNIV/株式会社FP-UNIVFP・保険代理店・IFA・企業。無料〜月19,800円月単位CF、変動金利の125%・5年ルール、控除の「実際に使える額」、複数プラン並列比較、提案書PDF、顧客マイページ共有(登録不要・ワンタイムPW)、FPと相談者の同時編集、AIアシスタント(2026年5月強化)ローン挙動の精緻さと「顧客共有・同時編集」。住宅商談フロー・時期判断は無し
milize Pro/Lite/株式会社MILIZEFP・IFA・金融機関150以上。月5,500〜8,800円(二次情報)約1分入力、顧客ログイン閲覧、金利タイプ診断、AIアドバイスβ(課題・金融DNA・会話のきっかけ提示)、LINEで質問回答、住宅ローン仮審査申込システム(ハウスメーカー向け)「AIは会話のきっかけを出す」設計。審査申込との接続
FP名人/マイホーム名人/エフピー研究所FP・金融機関・住宅会社。買切約10万円〜、クラウド月4,400円〜(二次情報)対面ヒアリング入力、WEB版ヒアリングシート(顧客事前入力)、住宅ローン資金計画、必要保障額、FP電卓手帳、住宅会社HP向けローンシミュ配信、展示場FP派遣、営業研修ツール+研修+派遣+Webコンテンツでリライフクラブに最も近い構造。クラウド・共有・AIは弱い
マイホームFP/システムデザイン・アクティ住宅営業・工務店。本体35万円+保守2万円/年、研修別借入可能額・控除・賃貸vs購入・繰上返済・省エネ住宅採算分析・A4複数パターン印刷・計算根拠の解説機能1998年からの「FP的営業手法」。買切・オンプレで顧客共有・AIなし
YouWill/独立系FP向け月3,900〜7,900円複数プラン比較、顧客ポータル、CRM連携CRM連携が標準機能化
マネソル for FP/α Financial PlannersFP。月8,000円約2,500金融機関と自動連携(家計・資産をリアルタイム取得)、顧客と共に作るUI、AI-FPくんのプッシュ提案、不動産管理「作って終わり」から購入後も更新される伴走型へ
Financial Teacher System個人・FP・不動産。基本無料(77,200人超)詳細CF表、変動率設定、マルチデバイス無料の水準が既に「本格CF表」。作れることに価値はない
いえーるダンドリ/iYell住宅・不動産会社2,500社超。料金非公開ローン業務BPO(700社超の金融機関)、スピード事前審査 最短1営業日、営業・顧客・ローンデスクの3者チャット、つなぎ融資、ホワイトラベル(PRO)競合でなく「FP提案→与信確認」の連携先。論点Bの現実解
iPlanView/ダイテック住宅営業(別途契約)iPadでヒアリング→プラン→資金計画→概算見積→3D/ARを一気通貫資金計画が基幹システム側の商談フローに組み込まれる潮流
ぴったり診断(AIチャットボット)/Digital Intelligence Organism住宅会社が自社サイト・展示場に埋め込み(2026年8月公開)年収と家賃から無理のない返済プラン、変動/固定差、建築タイプ提示、確認ポイント自動抽出、PDF。「計算は確定ロジック、AIはヒアリングと説明に専念」ハイアーFPにAIを載せる際の設計原則そのもの(判定原則6と一致)
住宅AIコンシェルジュ/サービス・イノベーション住宅会社(送客型、2025年10月)生成AIが予算・ローン・暮らしの優先価値を対話で整理し住宅会社へマッチング。「営業されたくない86%」層を狙う顧客は「営業に会う前にAIで整理」を望む。WEB診断は“問い”を残す設計で対抗
おうちの買い方相談室/GOEN(FC68店)・HOME4U家づくりのとびら/NTTデータ消費者無料、住宅会社から紹介料資格保有者による資金計画・住宅会社紹介。資金計画書・間取り・土地相場を無料作成「中立の第三者FP」を外部に取られるリスク。営業自身が中立性を演出する仕掛け(C3・D3)で対抗

4-3. 住宅ローン・金融機関・フィンテック

ツール/提供内容ハードル解除の仕掛け
モゲチェック/MFS約5分入力でAIが「おすすめ銀行・審査通過確率・支払額」提示、最短3分で事前審査結果、借入後マイページで借換メリット・金利予測を継続表示、モゲスコアAPI(LIFULLの物件ページに個別月額表示)、MCPサーバー公開(2026年7月、外部AIから最新金利取得)。利用者50万人「通るか分からない」を確率で可視化し、不安→行動の距離を最短化。借入後も接点継続
SmartEntryTab/TOPPANエッジ、Mortgage One/NTTデータ、MILIZE 仮審査申込タブレット入力+書類撮影→複数金融機関へ同時申込。Mortgage Oneは大手HM8社+三井住友信託・みずほが参加、2026年中に電子申込追加紙・FAX・電話のローン業務を電子化。資金計画データをそのまま申込に渡す接続先
住宅金融支援機構「金利のある世界」/シミュレーター「2年ごと+0.5%で7年目以降2.75%」の標準上昇シナリオを5年・1.25倍ルール込みで提示。返済プラン3件比較・資金計画シミュ公的機関の標準シナリオを既定値に使えば説明の中立性を担保できる
ネット銀行のAI審査・団信(ソニー・auじぶん・ドコモSMTB・PayPay)AI仮審査「最短60分」、がん50%・全疾病・就業不能が上乗せ0円で標準付帯化団信は「金利+保障」の実質比較が主戦場。月額換算で比較できると差別化
SBIアルヒ/SUUMO「家探し前クイック事前審査」免許証のみ最短1分で借入可能額、スゴ速保証審査「家探しの前に与信」を最初の1分で確定させる順序設計
金利上昇シミュレーター各種(hendou-kinri.com ほか)上昇幅・時期を入れ5年ルール・125%ルール・未払利息を反映単機能。家計全体(教育費・老後)と接続して見せるのはFPツールの優位領域

4-4. 保険会社・家計アプリ・海外ツール(発想の参考)

4-5. 機能比較マトリクス

● 充実/○ あり/△ 一部・弱い/× なし・未確認。ハイアーFP列は現行ツール+モック実装済(※)を区別。

ツール/提供内容転用できる仕掛け
GLiP/ソニー生命100歳までをライフイベントのアイコンで構築、学校別学費・AI推定土地価格、資産形成・万一・三大疾病の充足率を円グラフ、顧客専用アプリで商談後も閲覧、386万件データでAI家計診断根拠データの具体性、充足率表示、顧客アプリでの継続接点
Life Planner Service/プルデンシャル生命年齢別に「もしも」の不足額を瞬時に表示(特許)、資産推移・相続まで「不足額→対策」の順で見せる。団信でカバーされない部分の可視化に転用
あすナビ/ほけんの窓口、保険IQ/保険クリニック複数ライフプランの比較、同一フォーマットで最大3商品を1枚に印刷し持ち帰り、「主観に偏らない」中立性の装置持ち帰り1枚シートで帯同者(配偶者・親)への説明を支援
オカネコ/400F、Zaim 一生黒字プラン、マネイロ3分診断約20問・3分・匿名→同じ家族構成×エリアの世帯と比較、100万件超データ。「一生黒字」の結果ラベル、家計簿連動で毎月見直し通知社会的証明(同属性比較)、入口の軽さ、結果ラベルの分かりやすさ
金融庁・FP協会・知るぽると公的統計を初期値に、「晴れ/曇り」の天気アイコンで暮らし向きを表示、結果画面で条件変更→再計算、PDF前提値の出典表示、数字が読めない人向けのメタファー
MoneyGuidePro(Envestnet)PlayZone=顧客がスライダーで退職年齢・貯蓄・支出を動かし結果を即確認(本プランは保護)。MyBlocks=一口サイズのセルフ診断。成功確率をNeeds/Wants別に表示顧客が触るサンドボックス、「最低限は守れる」線の分離
eMoney/RightCapitalDecision Center(同じ画面で数値を動かす)、顧客ポータル、Snapshot(1枚サマリー)。Kitces調査2025で満足度首位はRightCapital1枚サマリー、商談後もプランが「生きている」状態
成功確率→調整確率/ガードレール(Kitces ほか)「成功確率○%」は100%未満がすべて怖く聞こえる。「資産が○円を割ったら支出を○円下げる」を事前に決めるガードレール方式が顧客の感情反応・理解度を改善A4の理論的根拠。破綻を見せた後に必ず打ち手をセット
Zillow BuyAbility/Redfin Rent vs Buy希望月払いから買える価格・承認見込みを秒で表示、リアルタイム金利で常時更新、物件一覧に「あなたの予算内」タグ。Rent vs Buyは「買った方が月$53安い」の一文と損益分岐年月払い起点の逆算、予算内タグ、結論を一文で言い切る
Rocket Mortgage/BetterRateShield(物件探し中90日金利固定・下がれば低い方)、Rate Drop Advantage(購入後に金利が下がれば借換費用負担)、Verified Approval。Betterは3分事前承認・24時間コミットメント「今買って金利が下がったら損」を制度で無効化。速度そのものが不安解消
Lendi(豪)/Habito(英)/Tembo(英)信用スコアに影響なく承認見込みを表示/推奨理由と次点候補の開示・「次に何をすべきか」ダッシュボード/家族の収入・資産を合算して購買力を上げる承認見込み、推奨の透明性、関与者(親)を計算に入れる
Cost of Waiting 計算機(米レンダー多数)価格上昇率・金利変化を入れ「今買う vs 1〜3年待つ」の総負担差・失う純資産を比較。ローンオフィサーの商談用途B1の元ネタ。日本版は建築費指数・家賃・団信加入リスクを加える
機能・仕掛けハイアーFP
現行
FP-UNIVmilizeFP名人/
マイホーム名人
マイホームFP
(アクティ)
動画ツールモゲチェックいえーる
ダンドリ
GLiP
(保険)
Zillow/
Rocket
生涯CF(ライフプラン)●●●●△△××●×
賃貸vs持ち家/今すぐvs待つ●△△△○××××●
建替え・リフォーム・相続・売却時期●△○△××××△×
金利上昇シナリオ(5年・125%ルール)△●○○△×○××△
ローン控除の実額(性能×世帯×年)○●○○○○△×××
高性能住宅のLCC比較○×××●●××××
営業ノウハウ・トークガイド埋め込み○(※●)×△○△△××△×
顧客共有ポータル/マイページ×●●×××●○●●
事前入力/同時編集×(※○)●○●××○○○○
AI解説・会話のきっかけ提示×(※○)○●×××●×●△
審査通過見込み/事前審査連携××○×××●●×●
時期・期限アラート(補助金・税制)×(※構想)×××××△△×○
類似世帯との比較××××××××●×
自社HP埋め込み・ホワイトラベル×(※構想)××○×△○●××
CRM/顧客管理連携×(※○)○○○×××●●●
研修・教育・成功事例ネットワーク●××○○△×△●×
読み取り:ハイアーFPが勝っている行(住宅商談特化の比較シミュ・建替え相続・ノウハウ・教育)と、負けている行(顧客共有・事前入力・AI解説・審査連携・期限アラート・類似世帯比較・埋め込み・CRM)がはっきり分かれる。負けている行はいずれも「計算」ではなく「導線・見せ方・データ接続」であり、既存の計算資産の上に載せられる。

4-6. 行動経済学の知見(設計原則として使う)

損失回避・先延ばしの実証
住宅市場で購入価格が参照点として作用(Genesove & Mayer 2001)。米調査では金利低下待ちで停止した人の41%が後悔、金利を正しく認識できた人は35%のみ。SUUMO調査(2026年5月公表)では検討者の50%が「値上がり前に買いたい」。→ 「待つコスト」を実数で、かつ顧客が下げられる前提値で見せる(押し売り感の回避)。
成功確率よりガードレール
「成功確率82%」は不安を煽る。「資産が○円を割ったら支出を○円下げる」を事前に決めると感情反応・理解度・アドバイザー評価が改善(Kitces)。→ 破綻ラインを見せる話法(動画No.12・成功事例多数)に、ツール側で打ち手の自動提示を足す(A4)。
付与された進捗・社会的証明・EAST
すでに一部進んだ表示は完遂率を上げる(Nunes & Drèze 2006)。同属性比較は「自分の位置」を即納得させる(オカネコ)。Easy・Attractive・Social・Timelyの4原則。→ 進捗バー(B5)、同属性比較(B8)、期限に合わせた通知(B4・G3)。夫婦の意見対立は約3割、親の出資21%(2025年調査)→ 関与者対策(D1・D2)は破談防止に直結。

5. 改善案の洗い出しと評価 49件・8カテゴリ

評価軸:効果(お金・時期のハードル解除/フレーミング/受注への寄与)、実現性(技術・データ・外部連携・法務の容易さ)、差別化(無料ツール・生成AI・競合に対する独自性)。各1〜5。総合=効果0.4+実現性0.3+差別化0.3。S≧4.3/A≧3.7/B≧3.0/C。スコアは本書作成者の暫定評価であり、パイロットで検証する前提。

効果 × 実現性 マップ(点の大きさ=差別化)

ハードル解除(A お金・B 時期) フレーミング・関与者(C・D) 営業支援・集客・実務・基盤(E〜H) 右上ほど「効いて、すぐできる」。ラベルはS評価のみ直接表示、他はホバーで表示。
カテゴリ: 並び:
#改善案概要・使い方効くハードル/ステップ元ネタ(社内検討・競合)効果実現性差別化総合評価前提・注意

6. 推奨ロードマップ(たたき台)

事業強化プランのPh1(〜6ヶ月:WEB資金診断+プレシン+R+house加盟店パイロット)と整合させつつ、「時期グリップ」を最初の目に見える成果に置く。理由:環境(金利・補助金期限・建築費)が今この瞬間に最も説得力を持ち、既存の計算資産に「期限データ」を足すだけで動くため。

Phase 0(〜1ヶ月)前提整備H3 計算ロジック精査・パラメータ化・更新日表示/C3 公的統計を既定値に・出典ラベル/H1 HouseWEB↔ハイアーFP属性連携の仕様確定/論点A(実装先)の合意
→
Phase 1(1〜4ヶ月)時期グリップ+お金の見せ方B2 補助金カウントダウン/B4 期限アラート統合/B1 今買うvs待つ統合ビュー/B3 金利反映タイムライン/A3 金利上昇3シナリオ+耐性チェック/A2 月額起点の逆算/A6 控除自動判定/C5 1枚サマリー/C2 マクロダッシュボード自動更新
→
Phase 2(3〜8ヶ月)流れる提案+入口C1 ノードグラフ本実装/E1 商談前プレシンAI/F1 WEB資金診断(埋め込み・出し切らない)/E3 WEBヒアリング・AI事前聞き取り/A4 ガードレール表示/C6 顧客サンドボックス/D1・D2 関与者対応/E2 AI解説文/G2 即時PDF
→
Phase 3(6〜18ヶ月)接続と蓄積G3 顧客マイページ+変化通知/G1・B6 事前審査連携・通過見込み(ダンドリ等)/A5 団信月額換算/E8 履歴蓄積→型のデータ化/E4・E5 会話解析・確認ボードのLLM化/F3 予算内タグ(土地システム連携)/G4 与信実績データ/B8 同属性比較

パイロットで測るKPI(案)

  • 時期:初回接客→資金相談アポ率、資金相談→次アクション(事前審査・家族同席)着手率、リードタイム(成功事例では83日→25日、138日平均が業界水準)
  • お金:資金相談→設計契約率、「予算根拠あり」顧客の割合、値引き要求の減少
  • 活用:加盟店の月間シミュ実行数、ノード遷移の利用(探して出す→流れて出る)、1枚サマリーの発行数
  • 顧客側:マイページ閲覧率、家族への共有率、通知からの再来店率
  • 事業:解約率、ライト→スタンダード移行率、新規導入数

やらないこと(本書の推奨)

  • ツール選定・次画面の決定をLLMに委ねる(決定的マッピングを維持)
  • WEB診断で個別最適の「答え」を出し切る(対面に残す)
  • 全金融機関との直接API審査連携の自社開発(外部PF連携で)
  • NISA等の資産形成での収益化(無料相談ネタに留める)
  • 「成功確率○%」「破綻」など不安で終わる表示(必ず打ち手をセット)
  • 顧客に見せる面への社内用語(フレーミング・ハードル・競合・確度)の露出

7. 決めるべき論点・注記・出典

決めるべき論点(既存A〜Eに追加)

  • A. 実装先:計算・比較・顧客に見せる面はハイアーFP、データ・配信・タスク・ログはHouseWEB、で良いか
  • B. 審査連携:いえーるダンドリ/SmartEntryTab/Mortgage One/MILIZE のどれと組むか(複数可か)
  • C. 与信実績データ:加盟店からの審査結果フィードバックの取得方法・インセンティブ
  • D. 付随収益:団信月額換算・保険見直しを「相談」に留めるか「販売」まで行くか(保険募集人・金融商品仲介の登録)
  • E. 価格・アップセル条件:時期グリップ・マイページをどの階層に載せるか
  • F(新). 外部データの取得方式:補助金執行率・金利は公式サイトの日次取得(規約確認)か手動更新か。金利はモゲチェックMCP等の外部APIを使うか
  • G(新). 顧客マイページの個人情報設計:年収・家族構成・録音の保存先・同意・アクセス権(法務確認)
  • H(新). 無料配布型(動画ツール等)への対応:加盟店が自社名で配布できる簡易版を作るか、WEB資金診断に統合するか

注記

  • 本書は「決定事項」を含まない。方向性・構想・設計・モック実装済・不採用の層を区別して記載した。矛盾があれば原典が正。
  • 数値(金利・税制・補助金・建築費・調査結果)は2026年9月9日時点の公開情報。実装時は最新値で再確認し「参考値」と明示する。
  • 競合各社の成果数値(導入社数・満足度・削減率等)は自社発表であり第三者検証はされていない。事実と推測(推定・所見)は本文中で区別した。
  • ご指定動画の字幕本文・ツール画面は取得できず、機能はタイトル・章立て・提供会社サイトから整理した。
  • 引き継ぎ資料(ノウハウ整理表・字幕・モック)に含まれる登壇者氏名・デモ顧客名は本書に転記していない。動画チャンネル名も個人名を含むため記載を省いた。
  • スコアは作成者の暫定評価。パイロット加盟店2〜3社での検証を前提とする。

参照した社内資料

主要な外部出典